2052 今後40年のグローバル予測

どうしても明るい未来が想像できない。あるいは途方も無い空想しか思い浮かばない。僕の空想ではなく、専門家が考えている未来予測を知りたいと思った。
そうした時に、本書を知る。
2052年の未来予測について書かれているものだった。

今僕らが生きている世界はあるパラダイム(世界観)の下に働いている。
それらは”「市場経済の効率性」「民主主義政治の自己修正力」「石油燃料に基づく持続的経済成長」「自国貿易と国際化がもたらす幸福」”といったものだ。
そのパラダイムの元、生み出されるあるいは解決されない社会問題は
•貧困
•気候変動
の二つが挙げられる。

なぜなら、”私達が暮らすのは、長期的な視野にたつ合理的な世界ではない。いまもそして未来も、短絡的な志向に支配され、利益の最大化を第一とする世界"であるからだ。
今も経済成長を求めて政府の判断により、「成長」というスローガンの元日本は進んでいる。その「成長」というスローガン自体が正しいのだろうか?

僕らは経済成長がすべてではないということを認識しなければいけない。
経済が成長することにより、幸福は広がっただろうか。むしろ、格差が広がり、新たな社会問題も浮上してきている。
もはや経済が成長するだけでは、人は豊かになれないのだ。
物質的な豊かさと同時に、心の豊かさを僕らは求めて生きていかなればならない。
例えば、詩を書く、星を見るといったようなことだ。そういった事が今の社会からは失われているように思う。
星を見るといったが、それは経済成長による都市の汚染により、ある場所からは実際に失われているものも在るのだ。

僕らにできることは、今貧困や環境問題に立ち向かっている人々を支援することだ。すこしでも、将来後ろめたいおもいをしないように。 

 

2052 今後40年のグローバル予測

2052 今後40年のグローバル予測