寝返り

いつも見失ってしまうことが在る。

自分には、無限の可能性があると思っていた。可能性だけが時を刻み続け、僕はなんでもないにんげんいなってしまった。

 

そして、そう思ってる自分もいやだ。もはや生きる理由がないなかで、生きる意味を見出そうしている。

 

誰かが帰ってきた。耳に粘りつくような押し音を立てて階段を登ってくる。僕はその音に気づきながらも、聞こえないふりをし、寝返りをうつ。

 

んで、一言。

僕の隣に好きな人がいればそれで幸せ。