こんな話にも理想はある。

どこかに引っかかっている自分のイメージした言葉を手繰るために、少しずつ書きためていく。

それは自分の喉の奥に引っかかった痛みをとるようなもので、自分にしかその痛みは感じることは出来ない。たとえ、誰かが僕の痛みを分かってくれたとしても、それは僕のものだと固執してしまうだろう。僕は僕が感じた痛みを感覚をわかちあうことが出来ないのだ。

 

そして、僕が望んだ感覚だけが周囲の人間と、それは横断歩道を歩くときに通りすがる見知らぬ人でもさえ、共有することができる。なんてわがままな自分なんだ。